
現在ドーハで行われているのが世界陸上です。
陸上選手たちがそれぞれの競技でメダルを争う世界選手権大会です。
日本人選手も出場しています。
第2日の28日・日本時間29日に行われたのが男子50キロ競歩です。
日本記録を持っている鈴木雄介選手が金メダルを獲得しました。
日本人選手最高位で、2020年東京オリンピック代表に内定しました。
同じ種目で3大会連続でのメダルを日本が獲った事になります。
素晴らしい快挙です。
鈴木雄介選手
鈴木選手は競歩を専門とした日本の陸上選手です。
2011年の世界陸上大邱大会では20キロ競歩で8位に入賞しました。
また、2014年の仁川アジア競技大会では銀メダルを獲っています。
2019年現在、男子50キロ競歩日本記録・男子20キロ競歩世界記録保持者です。
2015年3月には20キロ競歩にて世界記録をうちたてました。
2015年8月の世界陸上北京大会では恥骨炎の痛みで途中棄権します。
それ以降、2年9ヶ月間大会を欠場し、2018年5月に復帰します。
2019年20キロ競歩での世界陸上出場が消えます。
50キロ競歩に変更して臨んだ日本選手権で優勝しました。
そして、世界陸上ドーハ大会に出場して優勝したのです。
世界陸上とは
世界陸上の正式名称は世界陸上競技選手権大会です。
略称されて、世界選手権・世界陸上・世陸とも呼ばれています。
奇数となる年の8月・9月に10日間にかけて開催されます。
陸上競技大会としては世界最高峰とされています。
日本では、1997年からTBSが放映権を取得しました。
それ以降、22年間の11大会独占放送となっています。
放送を楽しみにしている人もいるのではないかと思います。
日本では第1回大会はテレビ朝日・第2回から第5回は日本テレビでの放送でした。
日本での開催は、第3回1991年8/23から9/1まで東京・国立競技場でした。
そして、第11回の2007年8/25から9/2まで大阪・長居スタジアムでした。
競歩
競歩というのは歩いて速さを競う陸上競技のひとつです。
道路上またはトラックで20キロ・50キロなどを歩きます。
ルールに沿ったフォームで歩く必要があるのです。
選手はタイム・順位・ルールと戦うことになります。
オリンピック競技として男子20キロ・女子20キロ・男子50キロがあります。
歩く競技ではありますが、世界大会ともなればマラソンと変わらないのです。
マラソンであれば体力が保てない時歩く姿も見受けられます。
しかし、競歩は競技そのものが早く歩いている状態です。
そのため、普通に歩いてしまうと反則となる恐れがあります。
体力が消耗すると歩行困難となり完歩が難しくなるのです。
見た目と違いとてもハードな競技です。
競歩のルール
競歩は常時右足または左足が地面に接していなければならないです。
両足が地面から離れてしまうと反則となります。
ロス・オブ・コンタクトと呼ばれるものです。
前脚は接地から地面との間で垂直になるよう膝を伸ばします。
曲がってしまうと反則となります。
これはベント・ニーと呼ばれるものです。
競歩審判員がこれらの判断をしたらイエローパドルを提示されます。
ベント・ニーはくの字のものです。
ロス・オブ・コンタクトは波型となっているものです。
明確な違反という場合はレッドカードが出ます。
このレッドカードが3枚になると失格となってしまいます。
主催者によってはペナルティゾーンを採用する事があります。
50キロなら5分待機します。
まとめ
現在カタール・ドーハで世界陸上が開催されています。
50キロ競歩で日本では1つ目の金メダルを獲得しました。
富士通の鈴木雄介選手です。
競歩はイメージしているものよりもとてもハードです。
マラソンと変わらないほどの速さだと言われています。
脚の動きが一つでも違えると、反則を取られてしまいます。
選手達は、タイムだけでなくルールや順位とも闘う事になるのです。
各競技で、最終日まで日本選手に頑張ってほしいものです。